ギャラリー
父が今、住んでいる町は、 私が生まれ育った町でなく、父が生まれ育った町です。 すっかり田舎暮らしが楽になったようで、のんびりと元気にやっています。
真夏でも、私が住んでいる町に比べれば随分と涼しいところで、お隣さんとは随分距離が空いていますが それでも、帰る度に、田舎の良さを実感します。
「ばあちゃん家に帰る」という感覚は、 子供の頃を思い出し、懐かしさが込み上げるものです。
今年の夏も、お盆に家族で集まることになりました。我が家の恒例行事です。末っ子の弟は仕事の都合が合わず、合流できませんでしたが、祖母も外出許可を貰って一時帰宅が可能になりました。
両親、祖母、ウチの家族とすぐ下の弟家族を含んだら、総勢12人。歩いて祖父のお墓まで散歩を兼ねてお墓参り。
お墓に来るだけでも大騒ぎだった姪っ子も来年には小学生。 お墓の階段ももう危なっかしくない。 上のお兄ちゃんやお姉ちゃんの様子を窺いながら、順に並んでお線香を上げる。
とても仲の良かったおじいちゃんとおばあちゃん。 離れている時間はとても淋しいだろうなぁと・・・。 自分の相方がいない生活は、今の私には想像も出来ない。
私が独立を決めた時、父親から言われた事の中に、 「おばあちゃんの写真を撮って欲しい」という話がありました。 年齢から察するに、もしもの時の写真であることは分ります。 家内の経験が(家内の祖母の葬儀の話はこちら)以前にありましたので、 できる限りの想いで、撮らせて貰いました。 年をとって白髪になって、見た目はすっかりおばあちゃんになっても 私にとっては子供の頃から見てきたおばあちゃんのまま。 優しい声はあの頃と少しも変わっていません。
大切な人の大切な写真だからこそ、本人にも喜んで貰える写真を撮りたいのです。 最後に家族写真。私の大切な人たちが集う場所です。
父の生まれ育った家の前での写真は 今回で3枚目。 子供達の成長や、 自分たちの年のとり方。 両親の近況が見えます。
撮り続けるからこそ意味がある。 だから、この場所で これからの家族写真も 撮り続けたいと思っています。