【2023年1st WPA金賞受賞報告】
*国際コンペにチャレンジしている理由
アナグラムは起業して以来、諸先輩方の勧めもあって海外のコンペにチャレンジしています。
AsiaWPA International Photography & Videography Competition
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初回チャレンジ、受賞は共に2018年。
そして今回、2023年のFirst-Halfは11回目。嬉しいことに初めての金賞(Family&group portrait部門)です。
最初は賞を取りたいという欲もなく、正直勧められるままただ「出してみた」という感じでした。
というのも、時期を同じくして、私たちが住んでいる町はロケーション撮影にとても恵まれた環境ということに気付き始めた頃で、地元の素敵な場所の紹介になればという主旨から、時々テーマを持って作品を作る活動を始めた頃でもありました。コンペにチャレンジしようと思った時に、手元に提出出来る作品があったとことは大きかったかもしれません。
作品作りは協力してくれる仲間に支えられ、定期的に行っていました。
場所を地元付近に設定。着物を着た女性を撮るということが絶対条件。
ご覧いただいた地元の方に「こんなところ、この近くにある?」という驚きを感じていただくことが目的でした。
最近は作品作りの時間を作れず、記念撮影としてご依頼いただいたお客様をお撮りしたものを提出していますが、逆にコンペ用に作り込んだものではなく、普段の撮影での実力を確かめる機会へとなっています。
コンペは年に二回、上期と下期に行われ、 結果が発表されると提出した写真に点数と良いところ悪いところ、改善点等のコメントが付いて返って来ます。 提出前には隅々まで確認しますが、それでも返って来てから気付くところ、新たな発見、悔やまれることも少なくありません。 1点が痛いくらいに大きく、悔しい思いもしていますが、これも実力です。それを大切に受け止めて次に生かしていく。
この繰り返しが、国際コンペにチャレンジしている理由です。
1回受賞することは出来るかもしれない。
でも
それを持続していくことは難しい。
初回チャレンジで受賞したときに先輩に言われた言葉は私たちが頑張り続ける根幹や土台となっています。
コンペ自体のレベルもいつも一定では無いが故に、今をキープすれば良いと言うわけでもありません。平均値は常に上昇していると思っています。
だからいつも全力です。
「欲しい」「残したい」と思ってもらえる1枚を作りたい。
*過去受賞作品の紹介
初受賞作品を紹介します。
愛媛県喜多郡内子町にあるもみじのトンネルでの撮影。
この時期は七五三シーズンの真っ只中。
協力してくれる美容師さん、衣裳店さん、モデルさん共にぽつんと空いた唯一の日程でした。
にもかかわらず、朝から怪しい天気。雨が降ったり霧で真っ白になったり、かと思えば突然に差し始める太陽。終いには霰。モデルさんの手はガタガタと震え始め、そりゃもう最悪な状況でした。お客様の撮影ならば諦めるレベルの悪天候です。でも紅葉はシーズンのピークを越えていて、都合の付く日程に変更が出来る余裕もないので決行!
・・・の末の受賞だったので嬉しかったです。
この写真はシャッターを切った瞬間に映し出されたカメラの液晶を見て涙が溢れたのを覚えています。なんというか、「感動」その一言に尽きるというか。
次の写真は2022年上期の受賞作。撮影したのは2021年です。
コロナ禍での結婚式には色んなかたちがあったと思います。
2020年以降、様々なかたちの婚礼の場面に立ち会わせていただきましたが、この撮影も忘れられないひとつです。
結婚式が終わり、 新郎新婦が神社から披露宴会場へ向かうというシーン。それを見送るご両親と兄弟。
変更を余儀なくされ、本当に身内だけの結婚式、披露宴でした。
その分、新郎新婦はもちろん、出席者皆様の愛が溢れるとてもあたたかな空間。家族の愛を存分に感じたあの日の写真に評価をいただけたことがただ嬉しかったです。
*今回の受賞作品
これは昨年の秋、撮影したものです。
結婚なさったお二人が両家のご両親と久々に再会するタイミングで、家族写真を撮って欲しいというご依頼でした。
場所は愛媛県大洲市の如法寺。
足下には一面の落ち葉絨毯。頭上にはいちょうともみじ。
黄色と赤のコントラストが美しく、紅葉時期には沢山のお客様がいらっしゃる有名な場所です。
理由は省略しますが、ご家族には思い出深い場所。
再会は「是非ともこの場所で」と伺いましたので、当日の朝、現地に集合。
なんとこの日も危ういお天気。
実は途中雨に降られ、撮影が終わる頃には大雨でした。
そんな日だったにも関わらず、ご家族の皆様にはとても楽しい時間だったと仰っていただき、その気持ちは表情にもしっかりとおさめることが出来ました。
ありがとうございました。
チャレンジして来た10回は入賞。
いつか色の付いた盾が欲しいと言い続け、やっとの金です。
だからといって、持続していくことをやめるつもりもありません。
これからも応援、ご協力してくださる皆様への感謝の気持ちを忘れず、
精進してまいります。