開業8周年のご挨拶と新たな取り組みについて
おかげさまで、2025年6月1日で開業から丸8年を迎えることができました。
独立するにあたって、どんな写真屋でありたいか、たくさん考えたことを思い出します。
ありがたいことに、これまで多くのご家族の皆さまから屋外での記念撮影をご依頼いただき、
ご家族の一員のように寄り添いながら、大切な1日を写真というかたちで残すスタイルが少しずつ定着してきました。
至るところでお声をかけていただけるようになり、心から感謝しています。本当にありがとうございます。
実はこの仕事を始めた当初から、いつか取り組みたいと考えていたことのひとつに「遺影撮影」がありました。
「そんなこと、まだ考えたくない」「縁起でもない」と否定的なお声をいただいたこともあります。
正直なところ、あまり良い印象を持たれないことも多く、なかなか進められずにいました。
しかしその一方で、自分たちも年齢を重ね、身近な人を見送る機会が増えていきました。
「今ある写真の中で遺影にできるものを探してほしい」
「何かいい写真が残っていないか」
という連絡が度々ありました。
写真があればご用意できるのですが、そうでない場合はお断りするしかありません。
慌ただしい中、写真を探す夜を過ごした経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この8年間で何度か、
「先日、母が亡くなりました。あの時撮ってもらった写真を遺影に使いました。とても良い写真だと皆さんにも言っていただけました」
とご連絡をいただくことがありました。
そんな時、「撮っておいてよかった」「あの時のご家族は、私たちも経験した“写真探しに追われる夜”を過ごさなくて済んだのだ」と、ほっと胸をなで下ろしていました。
10年という節目を前にした9年目の今年。
年明けからずっと、この想いをかたちにできないかと考え続けてきました。
そして6月になり、ようやくお知らせできる準備が整いました。
「わざわざ遺影のために写真を撮りに行くのは気が重い」
「スタジオのような非日常の空間では緊張してしまう」
そんな声もあります。
だからこそ、「いつもの生活空間」で撮影することにこだわりました。
実際に撮影をご依頼いただいた方からは
「子育てをしてきたこの家、この場所が写真に残るのが嬉しい」
そんなお声も寄せていただきました。
これからも、大切な一枚だからこそ、お一人おひとりの想いをのせた写真を、心を込めて撮っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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